意外と知られていない地方競馬の魅力を徹底解説

レースの形態も変わる

競馬場は場所によって、レースコースの形態が異なります。たとえば、JRAでしたら、直線が500メートル以上もある東京競馬場や、直線だけのレースコースがある新潟競馬場など、実にさまざまです。これが地方競馬になると、コースの多様性はさらに広がります。岩手県にある盛岡競馬場は、地方競馬唯一の、ダートコースと芝コース、2つの種類のコースがあるのが特徴で、芝のレースを生で見られることで、地元の人に大人気です。一般的に地方競馬場は、最後の直線が短い傾向にありますが、東京にある大井競馬場は直線が長く、追い込み場がこの最後の直線で豪快に全馬を抜き去って先頭でゴールするといった豪快な競馬が見られます。直線が短い競馬場ということは、レースで前のほうに位置取りをした馬が有利なのです。

そのため、後ろから行く馬は最後の直線に差し掛かる前にスパートして、後方のポジションから先頭に一気に加速します。これを「まくり」といいますが、とても見ごたえがあります。地方競馬には、夜にレースを開催する「ナイター競馬」があります。これは、JRAの競馬にはないレースです。ナイター競馬は、北海道の帯広、旭川、東京の大井、神奈川県の川崎競馬場で開催されており、仕事帰りに競馬場によって、ビール片手にレースを楽しむといった人が多いです。このうち、帯広で行なわれている競馬は「ばんえい競馬」という特殊な競馬で、普通のサラブレッドより大きい「ばん馬」という、もともとは農耕用に使われてきた体重が1000キロもある大きな馬がレースに出走しています。

このレースも特徴的で、騎手が乗った600キロもある鉄のそり引きながら、2度の坂を越えてゴールを目指すという、壮絶なレースです。最大の見どころは、この坂超えのポイントで、馬が足を崩さずに坂を越えられるか否か、馬券を買った人は、JRAでは味わえない興奮を味わえます。ばんえい競馬はソリをひいて走るために、馬の動くスピードは人間が歩くスピードと同じぐらいです。したがって、競馬場では、馬のスタートからゴールまで、観客席からついてゆけるので、細部で見ると興奮が数倍に高まります。

このページの先頭へ